日本最高峰への道(メロン記念日と共に・・・) 2006年8月5~6日
せっかく日本に生まれたんだから、ぼんやりと「日本で一番高い所に登ってみたい」と考えていたところ、
ちょうど後輩から誘われ、その後トントン拍子に話が進んで、その後輩2人と3人パーティーで登ってきました。
ただ、3人ともやる気はあるのですが
登山経験は無し、登山の一週間前にバッグとかブーツのショッピングに出かけ、
さらに俺は前日、川崎のロシアンパブで
「ザナス!(ロシア語で乾杯の意味)」と言いながら飲んでて、結局5日の朝に家に帰ってくる始末です・・・

こうして山頂で見るご来光への期待と、どう考えても準備不足という不安が入り混じる中、
8月5日17時、富士山5合目須走口に車で到着!!

ここでもう一回荷造りと登山スタイルに着替えます。
(Tシャツに半ズボン、裸足にサンダルでは登れません)

3人の荷物を並べたけど、上に
メロン記念日手ぬぐいを覆いかぶせて撮影。
秘密兵器サイリウムをしっかりとリュックにぶら下げます。
そしていよいよ、
8月5日19時半登山開始!!

タイムリミットは翌朝の日の出。それまでに無事山頂に着けるか否か!?
そして・・・
暗闇の中を月明かりとヘッドライトの光を頼りにゆっくり登っていきます。
6合目とか7合目とか、途中甘いもん(キャラメル)を食いながら、15分ごとに休憩を取る作戦で登っていきます。

頂上付近の明かりは見えていますが、なんか新6合目、本6合目、新7合目、本7合目とかあって、なかなか8合目に着けません。
時刻は0時ぐらい、徐々に休憩時間のほうが長くなり、
足が上がらない、軽いめまい、の症状が出始めますが
完全に無視。
苦しくて「迫り来~る、タイムリミ~ット~」とか歌ってる暇もありません。
昨晩家に帰っていれば・・・とか後悔しつつ、ただゆっくり一歩一歩登るだけです。

「新8合目とか本8合目とか、ここはいったい何合目なのよ!?」と思いつつ、
汗もかいたし、気温もかなり低下して寒かったので、
ここで3人とも600円のマルちゃん「赤いきつね」を喰いました。

そしてここからツアー客の集団と一緒になり、
結局1000人以上のかたまりで頂上を目指すことになります。
おかげで渋滞となり、どうしてもゆっくり止まりながら登るのでちょっと楽でした。

歩き続けて、時刻は
4時すぎ遂に山頂に到着!
このときの格好はTシャツ、トレーナー、楽天イーグルスの野球帽にヘッドライト、
メロン記念日マフラータオルを顔に巻いて、軍手装着、ズボンは2枚履いてました。

ご来光を見られる場所を確保したので、あとは日の出を待つだけです。
(隣の後輩は眠ってます)

そのときの東のほうはこんな感じ。明るくはなっていますが、まだ太陽は出ません。

続々と山頂に到着する人たちで混みはじめます。

そして俺も準備万端・・・(ハチマキ持ってきて良かった!!)
それでは感動のご来光をどうぞ!

↓
太陽キタ━━━(゚∀゚)━━━!!マブシー!!
最初は雲の中に小さな赤い点が現れて、だんだん大きくなっていって・・・感動しました。

雲海をバックに登山経験無しのド素人3人で記念撮影(日本を制しました!!)
その後、同じフットサルチームに所属する二人は
誰一人、半袖を着ている人がいない中で着替え始め、ユニフォームで記念撮影です。

「ユニフォームで写真撮ってくる」という約束は、なんとか果たすことができました。
14番が短パンも履いているのに注目!ヘタすりゃ凍え死にます。

撮影中「うわぁ、さむそぉ~」とか言われましたが、テンションが上がってきた俺らには褒め言葉にしか聞こえません!

この際なので、せっかく持ってきた
メロン記念日タオルを日本一高い場所で広げます。

ちなみに気圧の関係でお菓子の袋はパンパンです。
人間の体もパンパンになっているはずですが実感が無く、よく分かりませんでした。
そうこうしているうちにだいぶ明るくなり、

改めて山頂の様子を撮影。

写真で点に見えるのは全部人間です。

すでに太陽が登りきっていますが、登山道を見ると8合目あたりからずっと行列ができており、
山頂でご来光を見ることができた人、残念ながら目前にして間に合わなかった人、
いろいろな人がいろいろな想いで迎えた朝となりました。

さて、富士山のてっぺんは火口の周りをぐるっと歩ける(お鉢巡りと言うらしい)のですが・・・

そんな元気は無く、ちょっと行ったところに記念碑と棒があったので、とりあえず撮影。
気温は低いので冬のような格好をしないといけません。
それにしても天気は良く(雲の上なので)、気分爽快。
酸素濃度が薄いとは言え、そんなのはすぐに慣れました。

真夏ですが涼しく快適で、ちょっと休憩したあと、
日本で一番宇宙に近い場所から、はるか遠くに見える下界を目指して下山道を歩き始めます。

下山道と登山道は離れているので、まだまだ登ってくる人を遠くに見ながら頑張って下っていきます。
「砂走り」と呼ばれるゲレンデのような広い場所があり、
やわらかい砂の上を「ザァーッ、ザァーッ」と滑るらしいのですが、
大量の砂ぼこりが全身を襲ってくるので、口をタオルでふさいでおくか、マスクをしたほうが良いと思いました。
(そこで後輩のスズケンは、人の速さとは思えないスピードで、アッという間に俺の視界から消えました)
登りの所要時間は約9時間に対して、下りは約3時間で、再び5合目に到着。
全身砂まみれの格好から、元のTシャツ、短パン、裸足にサンダルに着替え。
帰りの高速道路では睡魔に襲われ、壁にぶつかりそうになりながら、なんとか帰宅。
こうして、初の富士山登山は無事に終了(完)
最後に一言、今までいろいろと“感動”とか書きましたが、辛いので
二度と登りたくないです!
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